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創業計画書【取扱商品・サービス】の書き方のコツ③

日本政策金融公庫の創業融資審査
において重要な役割を果たす
「創業計画書」【取扱商品・サービス】の書き方を
わかりやすくお伝えしています。

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この記事では創業計画書の取扱商品・サービスの
書き方について説明いたします。

創業するときにどんな商品とサービスで
収益を上げていくのか融資審査担当者としては
とても関心がある項目です。

あなたはこれから創業する事業の商品や
サービスをよく理解していると思いますが
融資担当者はまったく知らない可能性もあります。

記入スペースも限られているいるのでいかにわかりやすく
コンパクトに伝えるかが重要になります。

また商品・サービスをただ伝えるだけではなく
どのように収益を稼ぎ出すのかその仕組みであるビジネスモデル
を伝えることを意識する必要があります。

目次

創業計画書の取扱商品サービス内容の書き方

あなた自身は取扱商品・サービスの
ことをよく知っていますが
融資担当者はまったくわかりません。

それだけにわかりやすく
伝えることが重要です。

専門用語や業界用語なども
わかりやすく表現しましょう。

記入欄がそれほど大きくないので
どうしても簡単に記入しがちですが
次の3つのことを注意してまとめてみましょう。

  • 誰に製品・商品・サービスを提供するのか
  • 何をいくらで売るのか
  • どのように提供するのか

上記3点を意識して記入しますがすべてを
書かなくても大丈夫です。

必要に応じてセールスポイントの
項目に記入してもかまいません。

ここで重要なことは売上・利益の中心・基盤となる
製品・商品・サービスがなんであるかを伝えることです。

たとえばスターバックなどの
カフェであれば飲料とフーズに
区分して

飲料売上(売上シェア●●%)
主力メニューは
ドリップコーヒー  ●●円
ラテ類       ●●円
フラペチーノ類   ●●円

フード売上(売上シェア●●%)
焼き菓子類     ●●円
ケーキ類      ●●円

平均客単価    ●●●円

のように記入します。

記入欄が小さいので不足する場合は別資料を
添付することも可能です。

審査面談では担当者が関心をもって質問する
項目でもありますので上記3点の注意事項については
しっかり回答できるようにしておきましましょう。

創業計画書のセールスポイントの書き方

単純に良い所を羅列するのではなく競合他社とどこが違うのか
どこが差別化されていて強みになっているのかということを
しっかり押さえて伝えましょう。

何か強みや優位性があれば大丈夫そうだなと
思ってもらうことが大切です。

逆に競合他社との差別化が
なくどこにでもある製品・商品や
サービスであれば売上は
大丈夫なのかなと考えてしまいます。

そもそも特徴がないどこにでも
ある製品・商品・サービスの事業
であれば将来はかなり厳しい
事業になることが予想されるので
開業しない方が良いという
判断になりかねません。

なかなか書くことが上手くまとまらない
という方もいると思うので

マーケテイングの4P

というフレームワークを
利用して整理してみましょう。

マーケティングミックの4P

製品(Product)

売上利益の基盤となる取扱い製品・商品・サービスを
どのように作り出し提供するのか。
顧客が本当に必要としているものを提供しているかどうかが重要です。

価格(Price)

提供する製品・商品・サービスの価格を考えてみます。
価格をどう設定するかということになります。

顧客が対価として支払ってくれるのか競合他社と比較して
価格は適正化などを検討します。

販売チャンネル(Place)

製品・商品・サービスをどのように顧客に届けるのか
ということを考えてみます。

店舗販売・ネット販売・訪問販売など様々な方法があります。

店舗であれば立地が適正かなどそれぞれの販売チャンネルが
効率かつ適正に機能するかなどを検討します。

すでに顧客リストや 人脈による販売ルートなど
独自の販売チャンネルが あればそこを強調しましょう。

販売促進(Promotion)

製品・商品・サービスの存在や特徴をどのように
顧客に知らせるかということを考えます。

広告宣伝ということになります。

チラシ・DM・ホームページ・フェイスブック・ライン・ツイッター
を利用するのか口コミ・人的営業などさまざまな方法が考えられます。

低コストで効率的にかつ継続的に自社の製品・商品・サービスを
宣伝広告する仕組みを考えてみてください。

4つの視点からあなたの製品・商品・サービスを検討してみましょう。

4つの要素を上手く組み合わせトライ&エラーしながら
売上・利益を最大化できる組み合わせをみ見つけだします。

販売ターゲット・販売戦略の書き方

販売ターゲットは4Pの製品のところで整理した
製品・商品・サービスを誰に提供するのかということを
具体的に書きましょう。

ターゲットを広くとるとどうしても抽象的で
ターゲットがぼやけてしますのでここは
思い切って絞りこみましょう。

販売戦略につていは4Pの販売チャンネル
販売促進で整理した内容を記入しましょう。

競合・市場など企業を取り巻く状況の書き方

この部分はあなたが創業する業界の状況を調べてポイントを記入します。

簡単にいうと創業する事業の業界は成長しているのか衰退
しているのかということがポイントです。

成長している産業であれば問題ありませんが衰退あるいは
現状維持という状況であればそれでも事業として成長できる
理由を説明できるようにしましょう。

競合他社と違う営業ノウハウがあるとか特別な仕入ルート
販売ルートがあるなどを。

またマクロとミクロの視点で分析しましょう。
マクロは市場全体を見るという感じです。
ミクロは競合他者や店舗であれば周辺の商圏
を見るという感じになります。

まとめ

記入スペースはあまり大きくありませんが
返済原資となる売上や利益の源泉となる
商品・サービスがなんであるかということを
説明しているので融資担当者の関心は
高い項目です。

セールスポイントの項目に
関しては商品・サービスの優位性を
記入しますが最終的には
ビジネスモデルの優位性が
問われるところでもあります。

単に創業計画書に文章としてまとめる
だけではなくしっかり理解して審査面談で
説明できるようにしましょう。

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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社の経営企画役員の経験し、起業コンサルタントに至る。現在レグルス経営研究所代表。
独立起業者向けの創業計画書作成が得意です。

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