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創業計画書【取引先・取引先関係】の書き方のコツ④

日本政策金融公庫の創業融資審査において重要な役割を果たす
「創業計画書」の書き方をわかりやすくお伝えします。

>>>創業計画書をダウンロードする
>>>創業計画書のエクセル書式をダウンロードする

取引先・取引先関係等は

  • 販売先
  • 仕入先
  • 外注先
  • 人件費の支払

に区分されています。

販売先・仕入先・外注先は
事業の成否を決める重要な
要素になります。

審査担当者は創業計画書の内容がしっかりしているか
確認をするとともに入金・支払条件等を把握して資金繰りと
運転資金に問題がないかなどをチエックします。

それでは具体的な書き方のポイントを説明します。

目次

創業計画書の販売先の書き方

販売先の書き方は見込客がどの程度あるかがポイントです。
予測売上の根拠にもつながる重要な項目になります。

審査面談で融資担当者にしっかり説明できるよう
事前に整理しておきましょう。

B to B   企業間取引

具体的に取引先が決まっている場合は固有名詞を記入します。
取引先が決まっていない場合でも見込先は記入しましょう。

※取引先企業の信用状況には注意しましょう。

信用状況がよくない場合あなたの事業にマイナス
になるだけではなく審査評価を落とすこともあります。

特に取引先が日本政策金融公庫の返済遅延などがあれば
明らかにマイナス評価になります。

費用は掛かりますが信用調査会社のレポートで
確認することが出来ます。

>>>東京商工リサーチ

>>>帝国データーバンク

B to C(企業と消費者)

一般消費者と取引する方も多いのではないでしょうか。

この場合一般顧客と 書いてしまわないように注意しましょう。

あまりにも漠然として 抽象的だとわかりにくいので
より具体的に記入するようにしましょう。

男女別・居住地域・年齢・ 所得など様々な属性を
参考に具体的な人間像が伝わるように表現してください。

販売先を具体的に伝えられないようで
あればだれに売るかということが理解できて
いないことになります。

そのようなことであれば創業起業自体が
なり厳しいのではないでしょうか。

必要に応じてしっかりリサーチして販売先
ターゲットを明確にしましょう。

創業計画書の仕入先の書き方

仕入が発生する業種の方が記入します。

仕入先業者が信用のある取引先かどうかというのは
とても重要になります。

大手企業や社歴の長い企業などと取引があると
融資審査の評価も高まるだけではなく事業自体が安定します。

主要な取引先は個別名称を記入します。

何をどこからどのように
仕入れするのかということは
説明できるようにしておきます。

仕入先がはっきり決まっていないようで
あれば評価は下がりますので創業計画書を提出するまでに
目処をつけておきましょう。

開業当初は信用がないので現金取引になる可能性が高いですが
掛仕入れ・後払いなど良い条件で取引できるよう交渉してみましょう。

創業計画書の外注先の書き方

外注を利用する方が記入します。

近年は従業員を雇用せず外注を効率的に利用し
コストダウンする経営が主流となっています。

仕入先と同じように創業事業の中で
重要な役割を果たします。

仕入先に比較すると融資担当者にとっては
わかりにくい部分があります。

何のためにどのような業務を
どこにいくらで外注するのか
説明できるようにしましょう。

外注先が決まっているので
あれば外注先の個別名称を
記入します。

支払条件もできるだけ良い条件に
なるよう交渉しましょう。

創業計画書の人件費支払の書き方

人件費の支払については給料の締め日・支払日
賞与の支払い月を記入します。

注意しなければ いけないのが給料・賞与の支払
タイミングと事業全体の資金フローの関係です。

売上入金が現金で日々入ってくるのであれば
仕入・外注等の支払日と重ならないようすれば
良いのですが入金が掛となり遅れる場合は
注意が必要です。

開業当初は単月で赤字になることが多く
各支払いも現金条件となることが多いので
支払いが先行し資金が不足します。

余剰資金がなければすぐに資金ショートします。

創業計画書作成の段階で資金が
ショートしないうよう取引条件や給料支払日等
を調整しましょう。

まとめ

販売先・仕入先・外注先・人件費など事業の主要な要素であるので
しっかり目途が立っているのかが問われます。
この要素のどれか一つがあやふやであれば事業自体が
上手くいかないと判断されます。

創業計画書の作成段階で業務作業の抜けやもれ
さらには資金不足などがないかしっかり確認しましょう。

特に資金不足について審査面談の中で
指摘されるようであれば審査に通ることは
難しいでしょう。
取引先・取引先関係等の項目は事業の骨幹を
なすものなのです。

ただ作文するだけではなく実質的な内容があるように
することが重要です。
内容が中身のあるしっかりとしていれば
最終的に事業の成功につながります。

またそれぞれの支払い条件は
資金繰りにも影響するので
問題がないか確認しましょう。

入金・回収はできるだけ
早く支払いはできるだけ
遅くが原則です。

仕入支払・外注支払・給料支払の
期日が集中すれば資金ショートが
発生することにもなりかねません。

※借入をすれば返済金の
支払日も影響してきます。
(返済日はある程度任意で決められます。)

売上の入金人と各支払日を
うまく調整することを意識しましょう。

販売先・仕入先・外注先との取引に関係する契約書や見積書
発注書・納品書・請求書などがあれば取引の証明になりますので
準備しておきましょう。

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この記事を書いた人

会計事務所・事業会社の経営企画役員の経験し、起業コンサルタントに至る。現在レグルス経営研究所代表。
独立起業者向けの創業計画書作成が得意です。

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